低周波振動過敏症 睡眠時の振動対策品

低周波振動過敏症に悩まされている方に向けた睡眠時の振動対策品の紹介です。

おことわり
情報の掲載にスペースの間借りをしていたサイトが閉鎖した為にページも消えてしまいました。
情報を必要としている方がおりますので、こちらのスペースをお借りして情報掲載を再開しました。(2023.06)

ここで提供している情報は振動に対する対策です。治療に関する情報や低周波音に対する対策の情報はありません。
個人で提供している情報であり研究機関でも医療機関でもありません。
あくまでも振動に対する対策品の紹介を行っているに過ぎず、問題解決の為のボランティアを行っている訳ではありません。

私は低周波振動過敏症に悩まされてきました。
症状が次第に酷くなり筋肉が頻繁に痙攣し酷いコリになって体中が痛い、寝ても疲れが取れない、動悸やめまいも頻繁に起こる、 仕舞いには振動で熟睡できなくなり、このままでは気が狂ってしまう何とかしなくてはと調べてみました。

低周波過敏症に対する拒絶反応ですが、低周波振動過敏症振動に対する拒絶反応です。
低周波音過敏症と低周波振動過敏症を混同されている方がいますが全く違います。
低周波音過敏症は耳から聞こえる音(空気中を伝わってくる振動)に対して症状が出ます。(耳には聞こえない波長域で症状が出る方もいるようです) それに対して低周波振動過敏症は床や壁などから接している体の部分に直接伝わってくる振動に対して症状が出ます。
低周波振動過敏症でも軽症の人は微細振動を感じないので軽症の人と重症の人とでは症状が異なります。

低周波音過敏症は検索すると沢山出てきますが、症例が少ないのか低周波振動過敏症はわずかな情報しかみつかりません。 しかも対処法は全くといっていいほど情報がありません。
仕方が無いので自分で色々対策を考えて試してみました。

低周波振動過敏症の人が一番困っているのが寝ている時に床から伝わって来る振動でまともに寝られない事ですが、 睡眠薬を使って無理に寝ても筋肉の痙攣やコリ、動悸やめまいなどの症状は治まりません。低周波振動を対策しないと根本的な解決になりません。

低周波振動といっても振動の速度(周波数)や振動の強さ、振動の方向(縦揺れや横揺れ)など色々あり、人によって低周波振動過敏症の症状が発症する振動に違いがあります。
低周波振動を全て遮断できれば良いのですが、これが非常に難しく一つの器具で低周波振動全域を防振できるものがありません。振動の種類ごとに個別に対策するしかないのが現状です。
ですから低周波振動過敏症の人は同じ対策をすれば必ず症状が改善するという訳ではありません。人によって必要な対策が違ってきます。

低周波振動過敏症が進行した人は普通の人が全く感じる事ができない微細な振動に対しても症状が出ます。
残念な事に普通の人が感じる事ができない微細振動は存在が知られていない為か対応する商品が作られていません。
そこで微細振動を防振できる効果があるものも探してみました。

新しい情報があった場合には追記します。

同じような低周波振動過敏症に悩まされている方向けに振動対策品を紹介します。
それぞれ防振できる振動と防振できない振動とに違いがあります。


商品の説明と注意事項

【重層防振ゴム】(ベッドの脚の下に敷くタイプです)
寝てる時にカタカタカタと音がするくらいの振動に悩まされている方は症状が緩和できます。
複数の防振ゴムを組合わせる事により通常の防振ゴムより防振できる周波数域が広くなります。
重層防振ゴムは窓やふすまなどがカタカタカタと音を出すような横振動は大きく吸収しますが、 電車やトラックなどが近くを通った時に発生する振動は吸収できない縦振動も含まれるので 体感的には振動が半分くらいにしかなっていないように感じます。特に大きな縦振動と微細振動はほとんど防振できません。

ほしい方は下の画像をクリックしてお求めできます。(楽天市場)
重層防振ゴムは複数タイプの防振ゴムを重ね合わせて作ります。防振ゴムの重ね合わせは間にベニヤをサンドします。ベッドの脚のサイズに合わせた面積が必要です。


【スプリングマット】(ベッドの脚の下に敷くタイプです)
スプリングマットは電車やトラックなどが近くを通った時に発生する振動のうちの縦振動を大きく吸収します。
縦振動に防振効果が高いのは空気ばねなのですが、エアーダンパーはベッドの脚に取り付けられるような商品がありません。 ベローズ形は価格が高く空気圧の調整が素人には難しいです。 なので防振効果は劣りますがスプリングマットが価格的にお手ごろなのと取付が簡単という利点があります。 但しスプリングマットは大きな横振動と微細振動は防振できません。

スプリングマットは一般に入手できる商品です。スプリングマットがほしい方は左の画像をクリックしてお求めできます。(楽天市場)
ベッドの脚の下に敷くので4個必要です。



【重層エアーマット】
普段は振動を感じないのに寝てる時だけ床からブルブルブルと伝わってくる小さな振動(下から突いてくるような縦振動)に悩まされている方は症状が緩和できます。
単純にエアーマットの2枚重ねですが、2枚が接している真ん中でジグザグに接している事により振動が分散して伝わり難くなります。 また、弱い空気圧では重い物を動かせない原理で振動が体に伝わり難くなります。
通常の人が全く感じる事ができない微細振動の縦振動を大きく防振しますが逆に強い振動はほとんど防振できません。 尚、微細振動の縦振動は大きく防振しますが横振動は防振できません。

耐久性のあるエアーマットが高額なので購入前に実際に症状緩和の効果があるかもっと安いもので試してみたい方には防災用品向けのエアーマットをお勧めしています。
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耐用期間2ヶ月程度の使い捨てタイプです。2個セットです。エアーマット/シート/空気入れの3点セットの商品が2セット入っています。送料無料です。
これを購入してエアーマットを2枚重ねにして試してみて下さい。
下のマットが山になっている所に上のマットの谷がくるように、下のマットが谷になっている所に上のマットの山がくるように重ねて2枚が接している真ん中でジグザグに接するように重ねます。

空気はパンパンに入れるのではなくゆるめに入れます。(9割程度)パンパンに入れてしまうと空気圧で表面の反発力が強くなり振動が増幅されてしまいますのでご注意下さい。

重層エアーマットは長期に使用すると腰痛になる恐れがあります。
腰の部分が沈み過ぎるのが原因と思われるので重層エアーマットの上に板を敷いて腰の部分が沈まないようにしたり腰の部分に枕を入れるなどすれば回避できるのかもしれませんが、検証していないので分かりません。
※:下記の「現状のアイデアと課題」に情報の追記事項があります。
 
上で紹介しているYAMAZENのエアーマットが売切れ状態が永遠と続いていてなかなか入手出来ないようですので別の商品も紹介します。
こちらもエアーマット2個セットです。
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微細振動の縦振動ならキャンプ用のエアーマットやエアーベッドでも良いのでは考える方がいるかもしれませんが、構造や素材によって防振効果がかなり違います。物によっては全く防振効果が無いものもあると予想されます。検証していないのでどのタイプに防振効果がありどのタイプに防振効果が無いのかは分かりません。


【ハンモック】
重層エアーマットでは防げない微細振動の横振動に悩まされている方は症状が緩和できます。
微細振動の横振動を防振できる商品はハンモックくらいしかありません。
微細振動の横振動も寝てる時だけ床からブルブルブルと伝わってくる小さな振動ですが、左右に揺さぶられる振動で下から突いてくるような縦振動より感じ難いのでこの振動を感じる方はかなりの重症者です。
ハンモックは横振動と微細振動の横振動を防振できますが、縦振動と微細振動の縦振動は防振できません。

ハンモックは一般に入手できる商品です。ほしい方は左の画像をクリックしてお求めできます。(楽天市場)

正確には防振ではなく小刻みな振動をゆるやかな揺れに変えるです。自分で動いても揺れますので船酔いする方は揺れで酔う可能性があります。

ハンモックも腰を曲げた状態になりますので重層エアーマットと同様に長期に使用すると腰痛になる恐れがあります。



一つの器具で低周波振動全域を防振できる器具の可能性

一つの器具で低周波振動全域を防振できるものが無いなら器具を組合せれば防振できるのかという事になってきますが、 微細振動の横振動と縦振動の両方を防振したい場合には空気バネの上にハンモックを設置してベッドを吊るすという方法が考えられますが、大掛かりな器具になるわりには完全には微細振動を防振しきれず僅かですが伝わってきます。しかも大きな振動は防振できません。

低周波振動全域を防振したい場合には防振の原理から考えるとベッドを水に浮かべる方法が最良ではないかという結論に至ります。
しかしそのような器具はありません。

ベッドを水に浮かべる方法が良いならウォーターベッドでも良いのではと考える方がいるかもしれません。
ウォーターベッドの場合には水が漏れないよう強固なシートで覆われています。検証していないので確かではありませんが、今まで実験した素材の振動の伝達の状況から推測してこのシートを伝って振動が伝わると予想されますので防振効果は振動を半減させる程度に留まると予想されます。
振動を半減させる程度だと軽症の方は症状が緩和されますが、重症の方は症状が緩和されません。
そこで現在考えている方法について次に説明します。

現状のアイデアと課題

【仮設プールベッド】
室内にプールを設置して水を入れ、ベッドを浮かせる器具を作り設置する。
この方法はまだ検証していないので本当に微細振動の横振動と縦振動の両方を防振できるかは試してみないと分かりません。
浴槽での実験では振動がほとんど伝わらないという結果ですが、部屋に設置できるプールでは浴槽ほど水を入れられないので結果が変わる可能性があります。(2018.11)

※:仮設プールベッドについてはまだ研究中の段階ですので確実に微細振動を防振できるという保障はありません。
即座の情報提供を要求された為、まだ不確実な段階ではありますが、やむを得ず掲載しているものです。

その後の研究でやはりこの方法が最も微細振動を防振できる方法だと分かりましたが、一般の室内にベッドを浮かせられる程のプールを設置するのは現実的ではないという結論に至りこの方法の研究は打ち切りました。(2023.06)

【エアーセルベッド】
仮設プールベッドは部屋にプールを設置するには現状解決できていない課題が多く実現には程遠いので新たに微細振動を防振できる新構造のエアーベッドを研究中です。(2019.02)

重層エアーマットでは微細振動の縦振動しか防振できませんが、微細振動の横振動も防振できるようにするにはどうしたらよいのかと試行錯誤しているうちにエアーセルを隙間を空けながら大量に並べ、その上に板を乗せてベッドにする事を思い付きました。
粒の直径が10cmくらいのエアーキャップがあればいいのですが、そんな大きい粒のエアーキャップは売っていません。
エアピローは使える形のものが見当たらないです。使えそうなものを探していますが、ベッドに使える強度のあるエアーセルが既製品では無いかもしれません。バルーンを作っている会社にオーダーメイドするしかないかもしれません。(2019.03)

研究を当面中断します
エアーセルを使ったベッドの研究は思うような成果はまだ得られていません。
実験にかかる費用が想定していた予算を大幅に上回り賄えなくなりました為、研究を当面中断します。(2019.06)

【重層エアーマット】
重層エアーマットを長期に使用すると腰痛になる恐れがある問題でエアーマットは上に畳み1畳サイズのベニヤ(3mm厚)を1枚乗せてその上にシングルベッド用のマットレス(スプリングが入っているタイプ)を重ねて使うと腰痛になるのを防げるようです。
間に挟むベニヤはそのままだとささくれがエアーマットに刺さって穴を開けてしまいますので縁に1周テープを貼って保護します。テープはガムテープ・養生テープ・マスキングテープなどエアーマットにキズを付けないテープなら何でも大丈夫です。
マットレスを重ねる場合にはエアーマットに入れる空気はかなりゆるめにします。パンパンの状態を10とするなら8割くらいにします。(2020.02)
シングルベット用マットレスは一般に入手できる商品です。ほしい方は左の画像をクリックしてお求めできます。(楽天市場)



進展があった場合には情報を追記します。


他の方法で症状を解決できた方がおりましたら情報を頂けるとありがたいです。
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